2007-01-01から1年間の記事一覧

スキルとコンピテンシー

働くことを「企業の求める成果物の対価として給料をもらう」と考えた場合、高い質の成果物をどうやって企業に提供するかがサラリーマンに与えられた命題になる。であるなら、「スキル」と「コンピテンシー」を充実化させることが、サラリーマンの質を図る物…

ラプラスの悪魔

経営に近い組織に所属すると、プレッシャーがかかる仕事も多い。単純なプロセス改善業務であっても役員クラスへの報告が必要だったりして、ペーペーにはそれなりに大変なのだ。とはいえ、そんな部署には見るべきところがある人も多くて(普通の人もたくさん…

それでもボクはやってない

それでもボクはやってないを見ました。上映時間がちょっと長いですがね、普段の生活ではなじみない司法の分野の現実を描いていて新鮮な発見もありました。裁判官のキャラ次第で判決がどうにでもなること、司法の制度・組織が無罪を出しにくいこと、刑事によ…

どちらも分かる

会社で意見が割れた時。つい「どちらも分かる」と言ってしまうのは僕の悪い癖とも言えるし、心構えがなっとらんというなら、それはそうである。意見が割れているなら、それは相反するものなのだから、どちらかの立場を取るしかないわけで、そうならないのは…

ヒトiPS細胞

サイエンスでは今年一番ホットな山中先生の出るシンポジウムに参加してきました。昨年マウスで、そして今年ヒトで作れたiPS細胞、普通の体細胞を初期化して分化誘導できるというのだからこれはどうしてもすごい〜ってなってしまいますよね。タイムマシーンと…

場の理論

クリスマスイブは(なぜか)街の中心地に出掛けて、ツリーのイルミネーションを眺めて「LEDをイルミネーションていうのは日本人だけなんだよね〜」と呟いたり、たくさんのカップルとすれ違いながらデートスポットに迷い?込んだりするのである。京都駅のSkyw…

環境への適応

その昔(生物の進化が起こるぐらいの長い時間)、魚は4つのセンサ(赤、青、緑、紫外)を持っていたらしい。それが、陸に上がって哺乳類となった多く、例えば木の上で過ごす猿は赤と青と緑の3つ、土の中で過ごすモグラは赤と青の2つしか見えなくなったり…

大きな物語

「大きな物語」:壮大なイデオロギーの体系。皆がそれに巻き込まれており、その価値観を共有していると信じるに足る筋書きを提供してくれるもの。例)神、ユートピア、アルカディア 多かれ少なかれ情緒的な不安定さを抱える僕らは、程度の差はあっても、「大…

境界

「むずかしき ことなき仕事を むずかしく」良く分からないことを言う人は、優良児ばかりの組織ではおそらく腐った蜜柑なのだろうけど、そんな人さえも僕という現実を取り巻く一つの要素である。 世界とは何か?現実とは何か?その答えを「境界」と説く。その…

動的平衡

「生物と無生物のあいだ」は読んで損はない本。生物学関連の本をほとんど読んだことがない僕にも色々と発見があった。序盤の生物学導入部も終盤のドキュメンタリーも面白い、是非ご一読を。 理想の組織像を思い描いたときに、「物理」「生態系」という言葉が…

モチベーション

会社にてモチベーションを上げることはよく議論され、相手を褒めようとか信頼関係を築こうとか話し合って何となくは納得する。逆になぜモチベーションが上がらないかはあまり議論されないが、これを話題にすると深みにはまる。そもそも、高い意欲を持って働…

ペアリング

デジタルは0と1、DNAは対の螺旋構造、電子は左右のトルクのスピン、生き物は左右対称、アウフヘーベンはテーゼとアンチテーゼから生まれる、世界の至る所にきれいな対構造が存在する。「対」というシンプルかつ変化に対応できる構造だからこそ長い歴史…

サビキの一回性

日曜日は海へ釣りをしに行って来ました。生まれてから2回目・・だと思います。やったのはサビキというので、オキアミを蒔いたりコマセに詰めたりしながら、周回してきた魚群の魚が針に魚が食いつくのをただ待つというものでした。朝の10時ぐらいから夕方…

化学反応式

高速道路というよりは、化学反応にアナロジーを感じるネット社会。世界中の情報という器のなかにある活性化エネルギーをもった分子としての個人が、情報の相互交換なる化学反応をときには重合的に行う、そのようにネット社会をみなせば、インターネットとい…

思想の自由競争

ある意見や思想が正しいかどうかの最良の基準は、それが世の中で受け入れられるようにするそれ自身の力である。 ~Oliver Wendell Holmes, Jr.~ 日本語訳が日本語になってないですが・・。「誰が言ったから」とか「どんな証明がなされたから」ということでな…

ニ族とヲ族

周り「ニ」自分をあわせるのがニ族、周り「ヲ」自分にあわせるのがヲ族、そんなふうにいうらしい。日本やベトナム、タイの人がニ族、欧米の人がヲ族だということで、それぞれの国民性に合った仕事を割り振ることがグローバルな企業のマネジメント戦略に必要…

こころの充足

さて内閣府の調査によると、我々は物質的豊かさを充足できるようになった一方で精神的な充足ができにくくなっている。「欲望する脳」によると、他者とのかかわり合いにおける充足、例えば好きな相手に自分のことを思ってもらうことは、社会や文明の発展など…

応用哲学

日本企業がグローバル市場で飛躍するための武器は技術ではない感じがしている。品質工学やKAZEN、標準化などなど、技術と生産が抽象領域で理解されてきたことにより、技術は分かりやすくなりすぎている。逆に、製品は多機能化しすぎていて理解が難しくなり消…

人類補完計画

エヴァンゲリオンですね。エヴァのラストを飾る人類補完計画のコンセプトを現代風に意訳すると、「個人としての人間は誰もが心の闇を持っていてそれに苦しんでいる。心の闇を癒すには他者とのコミュニケーションが必要である。その理由は、人間は必ず他者と…

自己組織化な毎日

自己組織化とは、誰かの都合でなく自分自身で組織構造を作り出すこと。ミルククラウンとかフラクタルとか。神様があらかじめデザインしていたかのようなそれは、自然の神秘だ。日常生活で、「真似」が自己組織化的な行動であることに気づいた。既に出来てい…

戦略と戦術

戦略と戦術の違い。 戦略は何のために戦うか、どこで戦うか、どこと味方になるか、いつまで戦うか。 戦術は戦略を決めたあとに、じゃあそこでどうやるかということ。 戦略は分析で、戦術はアイデアでという感じ。

なぜblogを書くのか

blogはメモ帳と何が違うのか?なぜWebで他人に公開するのか?そんなところに少し触れる。 Webが「脳」と「社会」というそれぞれ個と全体の本質に関わる部分に類似した性質を持つということからはいろう。Webのネットワークはクモの巣状で、直列や並列ではな…

多くの嘘に少しの真実

おもしろい映画、小説は総じて多くの嘘に少しの真実が含まれたものである、といわれる。多くの嘘(想像妄想の世界)の中に少しの真実(だれでもわかること、経験すること、数学的に証明されたこと)を混ぜ込むことで嘘に真実らしさが出るということなのだが…

決定について

複雑な世の中、前提条件が見えにくいがために何をしてよいかが決まらないということはよくある。決定を繰り返している会社でも、その方法論は分かりにくい。抽象議論は多々あるものの、具体的にはこんな感じと思う。 案A,B,Cを検討する立場だとする。その時…

新入社員の憂鬱

同じ会社の新入社員のブログから。賛否両論、どちらもあるかと思いますが。今の社会の風潮として,最近の若い人は成果を出すことを気にしすぎている気がします.○○○の企業文化と相まって,特に若い人にプレッシャーがかかっているようにも思います.ぼくも配…

みくみく2

「想像⇒創造」により人類文明は進化する。 想像が個人(脳みそ)、創造が集団(組織、分業、ムーブメント)によって実現されてきたとすれば、想像と創造を実現するためのパワーは一人の人間に宿りにくいものだと思うわけである。集団でなければ創造は困難な…

みくみく

流行り廃りははやいものだけれど。 ゆっくり流行って、ゆっくり廃れていく人生のほうが幸せかもね、と。 初音ミクのムーブメントは、ひとときのものかもしれませんが 流行っている今の内にとっととエントリー。 ムーブメントは、人とのつながりと進歩の仕組…