新入社員の憂鬱

同じ会社の新入社員のブログから。賛否両論、どちらもあるかと思いますが。

今の社会の風潮として,最近の若い人は成果を出すことを気にしすぎている気がします.○○○の企業文化と相まって,特に若い人にプレッシャーがかかっているようにも思います.ぼくも配属されたころ(7月)は,何か新規事業でも起こしてやるぞなどと考えていました.はやく成果を出したい,そんな思いがあったと思います.だけど,無知のまま突っ走るのは危険だとな今は思っています.もちろん成功率の問題もありますが,それ以上に,その後がないから.新人が突っ走って,成功するにせよ,失敗するにせよ,その後はどうするのか.冷静になって考えると,今はむしろプロフェッショナルとしての基礎固めに専念すべきではないかなと思っています.それがあって始めて仕掛けることが意味を持つ.議論の分かれるところでしょうが,
〜中略〜
焦りは厳禁だと思います.急いては事を仕損じる.新人に発言力や信頼がないのは当たり前です.わがままを言わず,与えられた環境の中で精一杯努力して結果を残すことが大切です.誰もがヒーローにはなれません.けれども,ヒーローになるチャンスは平等にあるはずです.まずは耐えなければならない.今の新入社員の中にはその感覚が欠けている人がいる気がします.気に入らないことを環境のせいにする.ぼくがそうでしたから.でも,環境のせいにしても始まらないし,能力がないのに背伸びして成果を出そうとしても焦るだけです.
実を言うと,ぼくは配属されてから活躍の場のない環境や自分を仲間として扱ってくれない周りの人々に苛立っていました.でも自分は勘違いしていたと気づいたんです.だってそうでしょう.自分に実力がないのですから.同期の話を聞くと,案外同じようにここでショックをうけている人がいる気がします.ぼくは違いますが,エリートも多いですから.でももっと広いところから眺めると,むしろこの事態はチャンスです.自分に誰も期待していない,その環境の自由さを逆手にとって,その隙に現在を担保に未来に能力をレバレッジすることができれば,3年後には会話に加わることができ,5年後には仕掛けることができ,そして10年後にはこの国を動かすことができるかもしれない.大げさでなく本当に.
焦らず,じっくり腰をつけて,未来予想図を描いてみる.そして未来を見据えて,きっちり勉強したり,人脈を作ったり,情報を調べる.新入社員のやることは,在社期間を通じて最終的に会社に貢献することであって,今この時点で貢献しなくてもいいと思います.自分の小ささを素直に認め,謙虚に勉強していこうと思います.情熱は内に秘めて,今は焦らず基礎を固めようと思います.