2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

スキルとコンピテンシー

働くことを「企業の求める成果物の対価として給料をもらう」と考えた場合、高い質の成果物をどうやって企業に提供するかがサラリーマンに与えられた命題になる。であるなら、「スキル」と「コンピテンシー」を充実化させることが、サラリーマンの質を図る物…

ラプラスの悪魔

経営に近い組織に所属すると、プレッシャーがかかる仕事も多い。単純なプロセス改善業務であっても役員クラスへの報告が必要だったりして、ペーペーにはそれなりに大変なのだ。とはいえ、そんな部署には見るべきところがある人も多くて(普通の人もたくさん…

それでもボクはやってない

それでもボクはやってないを見ました。上映時間がちょっと長いですがね、普段の生活ではなじみない司法の分野の現実を描いていて新鮮な発見もありました。裁判官のキャラ次第で判決がどうにでもなること、司法の制度・組織が無罪を出しにくいこと、刑事によ…

どちらも分かる

会社で意見が割れた時。つい「どちらも分かる」と言ってしまうのは僕の悪い癖とも言えるし、心構えがなっとらんというなら、それはそうである。意見が割れているなら、それは相反するものなのだから、どちらかの立場を取るしかないわけで、そうならないのは…

ヒトiPS細胞

サイエンスでは今年一番ホットな山中先生の出るシンポジウムに参加してきました。昨年マウスで、そして今年ヒトで作れたiPS細胞、普通の体細胞を初期化して分化誘導できるというのだからこれはどうしてもすごい〜ってなってしまいますよね。タイムマシーンと…

場の理論

クリスマスイブは(なぜか)街の中心地に出掛けて、ツリーのイルミネーションを眺めて「LEDをイルミネーションていうのは日本人だけなんだよね〜」と呟いたり、たくさんのカップルとすれ違いながらデートスポットに迷い?込んだりするのである。京都駅のSkyw…

環境への適応

その昔(生物の進化が起こるぐらいの長い時間)、魚は4つのセンサ(赤、青、緑、紫外)を持っていたらしい。それが、陸に上がって哺乳類となった多く、例えば木の上で過ごす猿は赤と青と緑の3つ、土の中で過ごすモグラは赤と青の2つしか見えなくなったり…

大きな物語

「大きな物語」:壮大なイデオロギーの体系。皆がそれに巻き込まれており、その価値観を共有していると信じるに足る筋書きを提供してくれるもの。例)神、ユートピア、アルカディア 多かれ少なかれ情緒的な不安定さを抱える僕らは、程度の差はあっても、「大…

境界

「むずかしき ことなき仕事を むずかしく」良く分からないことを言う人は、優良児ばかりの組織ではおそらく腐った蜜柑なのだろうけど、そんな人さえも僕という現実を取り巻く一つの要素である。 世界とは何か?現実とは何か?その答えを「境界」と説く。その…

動的平衡

「生物と無生物のあいだ」は読んで損はない本。生物学関連の本をほとんど読んだことがない僕にも色々と発見があった。序盤の生物学導入部も終盤のドキュメンタリーも面白い、是非ご一読を。 理想の組織像を思い描いたときに、「物理」「生態系」という言葉が…

モチベーション

会社にてモチベーションを上げることはよく議論され、相手を褒めようとか信頼関係を築こうとか話し合って何となくは納得する。逆になぜモチベーションが上がらないかはあまり議論されないが、これを話題にすると深みにはまる。そもそも、高い意欲を持って働…

ペアリング

デジタルは0と1、DNAは対の螺旋構造、電子は左右のトルクのスピン、生き物は左右対称、アウフヘーベンはテーゼとアンチテーゼから生まれる、世界の至る所にきれいな対構造が存在する。「対」というシンプルかつ変化に対応できる構造だからこそ長い歴史…

サビキの一回性

日曜日は海へ釣りをしに行って来ました。生まれてから2回目・・だと思います。やったのはサビキというので、オキアミを蒔いたりコマセに詰めたりしながら、周回してきた魚群の魚が針に魚が食いつくのをただ待つというものでした。朝の10時ぐらいから夕方…

化学反応式

高速道路というよりは、化学反応にアナロジーを感じるネット社会。世界中の情報という器のなかにある活性化エネルギーをもった分子としての個人が、情報の相互交換なる化学反応をときには重合的に行う、そのようにネット社会をみなせば、インターネットとい…

思想の自由競争

ある意見や思想が正しいかどうかの最良の基準は、それが世の中で受け入れられるようにするそれ自身の力である。 ~Oliver Wendell Holmes, Jr.~ 日本語訳が日本語になってないですが・・。「誰が言ったから」とか「どんな証明がなされたから」ということでな…

ニ族とヲ族

周り「ニ」自分をあわせるのがニ族、周り「ヲ」自分にあわせるのがヲ族、そんなふうにいうらしい。日本やベトナム、タイの人がニ族、欧米の人がヲ族だということで、それぞれの国民性に合った仕事を割り振ることがグローバルな企業のマネジメント戦略に必要…

こころの充足

さて内閣府の調査によると、我々は物質的豊かさを充足できるようになった一方で精神的な充足ができにくくなっている。「欲望する脳」によると、他者とのかかわり合いにおける充足、例えば好きな相手に自分のことを思ってもらうことは、社会や文明の発展など…