自己組織化な毎日

自己組織化とは、誰かの都合でなく自分自身で組織構造を作り出すこと。ミルククラウンとかフラクタルとか。神様があらかじめデザインしていたかのようなそれは、自然の神秘だ。日常生活で、「真似」が自己組織化的な行動であることに気づいた。既に出来ている資料のフォーマットを真似てみんなが資料を作ればそれは統計的有意や情報になる。情報化という体系化が自然に起こったのは、「真似」による自己組織化が生じたわけである。
自己組織化は、ワークスタイルを考える上で重要な概念である。誰かに強制されることなく、個のモチベーションに重要な自発性を阻害することなく、それでいて組織的な役割を実現できる働き方、それが自己組織化的な働き方だ。
とはいえ、その実現は容易でなく、それを試みた企業のほとんどが業績を悪化させている。Comunity of practice(実践的コミュニティ)は、オープンソース的な活動を企業で行う労働形態でコミュニティの方向性とアウトプットに賛同するものが自発的に参加するというもので、参加者の意志が自己組織化を促進している例である。しかし、それが企画から生産までのラインとして流れることは稀で大抵は成果物まで辿り着かない。やはりある程度の強制力がないと人は努力も出来ないし途中で投げ出してしまうものなのだ。
しかしながら、人類の文明が強制のみによって実現したと考えるのはまた極端で、自発性が価値をenhanceすることもあるだろう。それをどう抽象化し一般化するか、それは組織を考える上で今の今に大事なことだと思っている。
http://www.atmarkit.co.jp/farc/rensai2/emer01/emer01d.html